日本図学会 > 日本図学会賞 > 聴覚障害者に適したCAD教育の開発・実践に関する研究

2010年度日本図学会賞選考結果報告
日本図学会賞選考委員会

 2010年度日本図学会賞について,本学会正会員より候補者の 推薦がありました.これを受けて委員会では日本図学会賞規 程・同内規に基づき推薦内容について慎重に審議し,候補者を 決定し,総会において以下の受賞者が承認されました.
 
受賞者:正会員 荒木勉氏(筑波技術大学)
業績:「聴覚障害者に適したCAD 教育の開発・実践に関する 研究」
業績概要:
 荒木勉氏は20年来,筑波技術短期大学あるいは筑波技術大 学において,聴覚障害学生を対象とした高等教育における図 学・設計製図教育のコンピュータ援用教育の発展に尽くされて きた.
 早い時期から聴覚障害者に適したCAD 教育の開発・実践に 努め,マルチメディアとネットワークによる教育交流のシステ ム開発など,独自の視点で研究教育をされてきた.その視点 は,CAD やラピッドプロトタイピング装置を導入することに より,設計製図教育に関係する科目間に関連性をもたせ,設計 から加工まで一連の流れの中でモデリングによる視覚的体感的 な教材を用い,マルチメディアによる分かりやすい授業展開を 考究し,聴覚障害学生に適した教育システムとして確立し実際 に教育効果を高めた点で高く評価できるものである.氏の確立 した教育システムは,聴覚障害学生のみならず,一般の学生を 対象とした教育においても有効なものと考えられる.
 以上,氏の実践を伴うハイクオリティな研究教育に関する業 績は,今後の図学教育の一つの方向性を示したものとして称賛 に値し,その業績は日本図学会賞受賞に相当するものと認めら れる.