日本図学会 > 日本図学会論文賞 > 投影法の理解度を評価するための誤った図の活用

第3回日本図学会論文賞選考結果報告
日本図学会論文賞選考委員会

 選定委員会は,2006年から2007年に発行された図学研究(通 巻111号〜118号)に掲載された研究論文,研究資料,教育資 料,図学ノート,図学教育研究会報告から,教育論文22件を対 象として候補論文リストを作成し,編集委員会委員18名と図学 教育研究会の会員10名(編集委員と重複あり)に配布し,最大 3件までの教育論文の推薦をお願いした.推薦は選定委員会宛 にメール投票していただいた.その結果,教育論文として9件 の論文が推薦された.選定委員会では,第1候補3点,第2候 補2点,第3候補1点で加点した集計結果を基に慎重に審議 し,教育論文賞1件を候補者に決定し,理事会に報告し承認さ れた.
 
第3回日本図学会論文賞(教育論文賞)
受賞者: 正会員 鈴木広隆(大坂市立大学)
受賞論文:「投影法の理解度を評価するための誤った図の活用」
     (図学研究115号,第38回図学教育研究会報告)
論文概要:
 本論文は,大阪市立大学における,投影法の理解と作図法の 習得を目的とした授業の学年末試験についての取り組みを考察 している.近年,図形科学教育が,設計製図教育の入門では科 目ではなく,図を介したコミュニケーションを図るための知識 と技術を習得することに重点をおく科目に変化しつつあ る.2006年より実施している試験で,誤った図を提示してその 理由を説明させる問題を出題して,その解答と傾向についての 検討結果である.