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日本図学会第15回デジタルモデリングコンテスト

第15回デジタルモデリングコンテスト実施報告

実行委員長,座長
 横山 弥生 Yayoi YOKOYAMA
実行副委員長,大会実行委員
 西井 美佐子 Misako NISHII
プログラム委員
 松田 浩一 Koichi MATSUDA
審査委員長
 近藤邦雄 Kunio KONDO



 


本コンテストは事前エントリーの上,作品解説を提出してもらい,黒部市芸術創造センター「セレネ」で開催された2023年度大会会場にて,11月25,26日に第15回デジタルモデリングコンテストエントリー作品の展示と26日にショートプレゼンテーションを実施した.
審査の結果とコンテスト受賞作品を報告する.
 

審査基準   

コンテストは,機構を持つ立体構造の考察,立体的な発想を喚起することを目的し,以下のような審査基準を設けます.
  • 発想やモデル製作を考慮した3次元データ構築及びデータの造形力を総合力で評価します.
  • これまでの切削技術や一体成型では製作することが困難だった複雑な機構や幾何学的図形を実体化するなど3Dプリンタを利用することによって実現が可能になった立体構造の新規性を評価します.
  • 教育・資料用作品は,図学,造形,設計,製図・加工の機械工学など,教育分野で教材として効果的利用法が見える3D立体モデルを評価します.
この基準をもとに下記の4項目を評価します.
  • 発想
  • 3次元データ構築
  • 造形デザイン
  • 新規性
  • 教材としての効果的利用法
 

各賞

最優秀賞:原則1件
優秀賞:原則1件
審査員特別賞:若干数

 

審査結果

受賞一覧
最優秀賞 菱形タイリングに基づくオーゼティック機構 割鞘 奏太(東京大学)
野老 朝雄(TOKOLOCOM)
舘 知宏(東京大学)
優 秀 賞 Bendron ―剛と柔の二面性を持つパーツ― 出口 広哲(東京大学)
舘 知宏(東京大学)
審査員特別賞 視覚障害者向けDNA二重らせん触察模型: Tヘリックス 渡辺 哲也(新潟大学)
南谷 和範(大学入試センター)
 
最優秀賞
 

審査員のコメント

  • 特異な機構と素材を選んだ3Dプリンタによる,非常に優れた研究である.
  • 組市松紋を3Dで制作しており,完成度が高く,造形的にも美しい.
  • 見た目も美しく,さまざまな発展性も含んだ素晴らしい作品である.
  • 実際に触れることで面白さが感じられる非常に深い研究である.
  • ヒンジを含めての一体造形で手のひらに乗せ握りしめると容易に収縮し押しつぶせ,手を開くと元に戻る初めての体験である.
 
優秀賞
 

審査員のコメント

  • 剛と柔を併せ持つ点に面白さが感じられる.
  • 接合部と本体部分の厚みと形状の工夫によって,新しいブロック部品を生み出している.
  • 自由度が高いため,様々な作品を生み出せる可能性がある.
  • 組み上げた形状が美しく図学的な作品である.
  • 理論的な深さがかたちとなって現れ,そこに美しさも感じられた.教材としても大いに利用価値がある.
審査員特別賞

審査員のコメント

  • DNA塩基のアルファベットを援用することで,組み合わせの区別ができるようになっている点が興味深い.
  • 各パーツを色分けすることで,視覚障害が無い人にとっても役立つ模型になっている.
  • 視覚障害者を対象にしているが,健常者が見ても美しい.
  • DNA二重らせん触察模型として視覚障害者への教材として工夫されて作られている.

謝辞    

実行委員長 横山 弥生
コンテスト開催に関わった大会実行委員の皆様やスタッフの皆様,デジタルモデリング研究会の担当委員のご協力によって,今年度もトラブルなく実施することができた.この場を借りて御礼申し上げる.